日本の笙の起源が気になり、もう二年以上調べているが、どうも起源は、今の中国の雲南に紀元前3世紀頃からあった、滇王朝(Diang Kingdom)みたい。
Roger Blench氏が”The history and distribution of the free-reed mouth-organ in SE Asia”という論文を既に出していて、次が論旨。
1. マウスオルガンは雲南のあたりにBC(紀元前)からあった
2. 一方は唐が持っていって後に韓国と日本へ輸出、それぞれ独自の変化を遂げた。
3. 他方は南下してタイのケーンや、ボルネオのソンポトンに。一時は西のビルマ、イランまで行ったがこちらは残らなかった。
4. マウスオルガンの分布は言語の特徴の分布、および青銅ゴングの分布と一致する。
5. 歴史的にアジア圏のマウスオルガンがヨーロッパへわたり、ハーモニカ、アコーディオン、コンサーティーナとして加工された。これらは近現代に、西洋の楽器としてアジアに再輸入されることになる。
ある人が「マウスオルガンは世界で最初の楽器だ」と僕に言ったとき、まるで信じなかったけど、マウスオルガンが紀元前からあるならば、まんざらウソでもない話か。
興味ある人は読んでね(近く訳出予定)
僕ももっと調べます。。
Sublime Frequenciesから聞く世界各地のポップス
投稿日:2017/07/02
ネットでフリーで聞ける、世界各国の良質な音楽集 03(英語)
投稿日:2017/06/28