「あ、やられた、悔しい」って思うことは多くて、それは品質とか技術じゃなく発想(アイデア)なんですが、むしろ音楽よりも他のジャンル、たとえば映像とかダンスから受け取ることが多くて、過去に臼井が見て「ゲッ、やられた、悔しい」と感じたものを紹介させていただきます。
スティーヴ・ライヒのピアノ・フェイズに合わせて踊っているのでした。えーーーーーーー、どうやって着想したの?どれだけ練習したのか?どれだけ構想したのか?これは脱帽です。ヴァイオリン・フェイズに合わせて森の中で踊っているのもありますので、ぜひ見てみてください
このひとはメチャクチャなようでいて、「映像美」「美しい女性」「暴力」と、映画作品に求められる要素は必ず遂行している職人気質なひとですが、元は画家志望で、ある日「絵が動けばいいのに」と思ってアニメーションをいくつか制作したところ、映像表現に興味が移り映像作家にというキャリア変遷を経た方で、これはその超初期に作ったアニメーション作品。
ハイ、最初からブッ飛んでいますね。負けました。天然。
東京は竹橋の東京国立近代美術館でたまたま見たのがきっかけで知りました。映像をやったら遅く再生したり、突然合成したりと、デジタル機材が普及した今じゃアタリマエかもしれませんが、1970年代からやっています。う゛ーん、ネットで見ると、ネタに見えちゃうかもしれませんが、美術館などで身体を拘束されて見ると、それなりのインパクトを受ける作品です
以上、グデグデと思い入れを書きました。他にも紹介したい人はまだいるのですが、また次回に。
個人的に考えているのは、映像機器や上映装置が安価になった今、音楽演奏でもコンサートでも、もっとコラボできるのでは?と考えています。マトモな映像作家をセレクトして、ちゃんと演奏するとか、作曲するとかやりたいですね。。
ではでは。
ケースマイケルやリンチの作品は、タワレコやamazonの通販から購入できますぞ
ローザス/ファーズ~ザ・フィルム(タワーレコードのページへリンク)
上記のケースマイケルがスティーヴ・ライヒにあわせて踊っている作品、amazon, hmvにはありませんでしたが、タワーレコードにだけありましたのでリンクします。ピアノ・フェイズ、カム・アウト(森の中での)ヴァイオリン・フェイズ、クラッピング・ミュージックのビデオ収録映像、そしてライブ時の映像、はたまたケースマイケル自身のメモなど、充実の内容です